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REXの暇つぶし場

REXの暇つぶし場

詩集 (汽車 靴 白い小さなハンカチ)

列車


僕の道

敷かれたレールの上を走りながら

何故僕はこの道を走っているのだろう

何故僕はここにいるのだろう

花畑の中の道を進むこともあれば

深い闇の中の道をさまようこともある

僕には何が起こるか分からないけれど

このレールの上を走っているって事は

どの道もすでに僕が通る事は決まっていることなんだ

何でこの道を通らなきゃいけない

そう思って曲がろうとしても

レールが無けりゃ走れない

そこに待つのは死だ

そうこのレールは

僕の運命なんだ

僕がどう頑張ったって

真剣にしたって行き着く場所は同じなんだ

もう止まってしまおうか

違うよ

誰かが言った

レールはまだ作り替えれるんだよ

まだ自分の手で替えられるんだよ

そうか運命は替えられる

さぁもうチョット頑張ってみようか

新しいレールを敷くために


列車





僕は一人じゃ何もできない

君がいないとダメなんだ

僕一人じゃただの役立たずさ

それに君じゃないとダメなんだ

他の誰かじゃダメだ

君と僕二人そろわないと

僕は消えてしまうよ



もう一人が言った



それは僕も一緒だよ

君がいないと僕も役立たず

君と一緒にいてこその僕なんだ

君とは絶対に離れないさ

死ぬときは一緒だよ


ある靴の物語・・・・


白い小さなハンカチ


ある日君が落とした

1枚の白い小さなハンカチ

すぐさま君に渡したかったけど

そんなことできるはずもなく

僕はそのまましまい込んでしまった

白い小さなハンカチ拾ったよ

君に返さなきゃいけない思いつつ

返そう返そうと・・・・

白い小さなハンカチ拾ったよ

きみに返さなきゃいけないと思いつつ

いまだに返せないでいる

君の姿を見るたびに

僕の心が痛む

さっと渡せたらどんなに良いか

でもそんな事できるわけもなく

僕はまたしまい込んでしまった

白い小さなハンカチ拾ったよ

君に返さなきゃいけない思いつつ

返そう返そうと・・・・

白い小さなハンカチ拾ったよ

きみに返さなきゃいけないと思いつつ

いまだに返せないでいる

ついに返すときが来た

でも君はもうハンカチを持っていて

僕が拾ったハンカチなんて

受け取ってもらえるわけもなく

白い小さなハンカチ拾ったよ

君に返さなきゃいけない思いつつ

ついについに・・・

白い小さなハンカチ拾ったよ

返したはずのそのハンカチ

いまだに僕の手の中に・・・


白い小さなハンカチ


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